第1話 ファーストタッチ
愛媛県中学総合体育大会 男子サッカー 県予選、双海浜中vs梅津寺中、勝者は四国大会への参加権を得るベスト4進出をかけた試合。主人公・青井葦人(あおいあしと)のゴールで3点差を追い上げ4‐4となった試合後半、相手GKからの挑発に逆上した葦人は相手に頭突きをお見舞いし、レッドカードで退場してしまう。エースを欠き勢いを失ったチームはそのまま2失点を喫し敗退。
試合後、海岸沿いを走っていた葦人は、今日の試合を観戦していた福田達也(ふくだたつや)と出会う。
福田は、葦人が自分がゴールしたシーンの「フィールドにいた22人全員の位置を覚えていた」ことに才能の片鱗を見出し、自分が監督を務めているユースチーム 東京シティ・エスペリオンFCの入団試験(セレクション)に誘う。
双海浜中(4‐6)梅津寺中
得点者:(双海浜)青井3、中森(梅津寺)未判明
第2話 東京シティ・エスペリオン
福田に誘われたことがずっと気がかりだった葦人は、兄・瞬(しゅん)からの後押しを受け、東京で行われる東京シティ・エスペリオンFCユースのセレクションへの参加を決心する。
葦人、セレクション会場で手伝いをしていた福田の義理の妹・一条花(いちじょうはな)に出会い、会場を案内してもらう。
第3話 不可欠な光
「スカウト班の情報のおかげで、俺達は”お前らのことをすでに知っている” わかるか? ここに集まった86名は、今まで俺達が獲りたいと思えなかったやつらなんだ」と言い放つ福田。
しかし同時に、ここから這い上がってこれるような反骨心、逆境をはね返す力を持った選手がのどから手が出るほどほしい、と言葉にしたことで参加者達は奮い立つ。
ユース入団試験1次試験が開始。(参加者86名 フィジカルテスト各種、7対7のミニゲーム)
葦人、大友栄作(おおともえいさく)と同じチームになる。東京に来て初めて話しかけられた相手が大友。
第4話 思考力
相手”赤ビブス”チームにセレクションの目玉選手、橘総一郎(たちばなそういちろう)を含む3人が集まっている戦力差に加え、葦人のスタンドプレーで開始早々に3点を失う”白ビブス”チーム。
自分の身勝手なプレー(悪い癖)を省みた葦人は、突然、FWでありながらDFの位置まで下がりボールを受ける行動に出る。
赤ビブスチーム
・橘 総一郎(武蔵野西中・横山武蔵野蹴球団)
・長谷川祐大(星蘭中)
・李容植(星蘭中)
・ー
・ー
・ー
・ー
白ビブスチーム
・大友栄作(浅草大丸中)
・青井葦人(双海浜中)
・金田晃教(多摩中央中)
・百地誠一(ー)
・大馬(ー)
・ー
・ー
第5話 一閃
直感的に相手を自陣に引き付け前線にスペースを作った葦人は、金田晃教(かねだあきのり)へとロングパス。これをそのまま金田が頭で合わせてゴール。1点を返すがここで時間切れとなる。
第6話 考える葦
最終試験進出者11名の選考が開始。
「頑張れ。人間は考える葦である。」
第7話 会合する
最終試験進出者発表。
GK
深津芳一
DF
李容植(リヨンシク)
柿田透威
中野淳之介
MF
長谷川祐大
宗田健翔
泉 守
大友栄作
FW
金田晃教
橘 総一郎
青井葦人